このレビューはネタバレを含みます
冒頭で「さすが南部、ゴリゴリ差別してくるやん」って思ってたらどうやらカラーの問題ではなく…っていうところからの展開がゾクゾクするほど面白い。
静かに淡々と進むからそこがまた不穏で良い。
主人公、ネイビーのマーシャルアーツ指導者でめちゃ強いのに
軍歴を聞かれて「国内にいる方が役に立つ」しか言わないところとか
無口で礼儀正しいのにゴリゴリのメタル聴いてるところとか最高。
こういう無口で教養があって強い人大好き。リーチャーみたいな。
むやみな恋愛描写がないところも良かったし
従兄弟や友人のために粛々と1人で立ち向かい、素手かビーンバッグで対処するところも痺れた。
殺してないからきちんと裁けるんだよね。
そういうところも主人公らしくて良い。
判事も警察も悪だけど、自分は法をもって裁く、みたいな。
小さな街だからこその腐敗だったけど
小さな街だからこそ性根が腐ってない人がきちんと繋がっててラスト胸熱だったな、セルピコー!
そしてとにかく主人公の目!
美しくて魅入ってしまう。