映画は忙しい現代人に優しい芸術

息子と呼ぶ日までの映画は忙しい現代人に優しい芸術のネタバレレビュー・内容・結末

息子と呼ぶ日まで(2024年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

んー…期待していたポスターからくる父と息子の話ではなかった。

よくあるトランス男性の話を薄く優しく描いただけで、LGBT入門映画みたいな感じで全く私には響かず…というか姉とか母とかが邪魔で30分の尺で言うなら不要に感じるほど薄い人間ドラマになってしまっていた。

本人と父と母とか、もう少し人間を絞るか父親の心情ベースにするか、何と言うか典型映画というか、こう思いなさいよの圧というか、所詮LGBTのよくある道みたいな固定概念を植え付けられるようなそんな感覚で見てしまった

あと、結局人間生死彷徨ってからじゃないと分かち合えないとか脅迫でしかない
そういうつもりではなくとも、「生きてくれさえいればいい」って思わせるために事故に遭わせるドラマ作りの都合を見ると冷めてしまう

あと、恋人が結婚してなかったら家族に入らないみたいなところも描けてはいたが、意識不明と聞いたら、そんな事関係なく探すけどなぁとか、それでもご家族以外は無理ですって病院に止められるとか(病院もそんな必死な人止めんやろけど)

まぁちょっと作り手の都合を感じる場面は多かった。

が、主演のトランス男性は非常に良かった。あと「これが僕なんだよ」(病気じゃない)は良かった。病気じゃないはなくても良かったが、もしくはお前は病気なんだと父が非常悩むシーンとか言ってしまった後悔とかを感じれるシーンがもう少しあっても良かったと思うがスマホ記事&姉の言葉だけでは薄いというか粗い。

軽薄な後輩くんも非常にリアルでありアレが悪気のない一般人である。


もっと父と息子だけの話にした方が良かった。

母が亡くなって、帰って来た息子。その方がシンプルで2人の感情ベースだっただろうなぁと。。。