◎BTSの奇跡 Angel of Pop になった黄金マンネ
良かった。
途中から感動で落涙が最後まで止まらなかった。
前情報なしに観たので、思いのほか、ステージライブよりもビハインドのドキュメンタリー部分が多いのに驚いたが、それが本作の価値を高めている。
お馴染みのプロデューサーたち、Pdogg氏やソンドゥク先生らが揃って「天才です。」と断言するのに、本人はそれを可愛らしい笑顔で「ボクは天才なんかぢゃありません。」と打ち消すあたりも自然そのもの。
【以下、念のためネタバレ注意⚠️】
King of Pop だったマイケルは、天才少年から大スターに、そして「人ならざる者」となって天国に旅立ってしまったが、グクは、どこまでも26歳(本作が扱う2023年秋当時)の普通の青年、どちらかと言えば少年の面影さえ残した等身大の若者なのだ。
ところが、その彼が楽曲を我が物にしてステージに出たとたん、マイケルをはじめとするレジェンドたちと並ぶ新たな King of Pop であることを見せつけてくれるのだ。
7人のBTSの黄金マンネとしてのグクも完璧だったが、この入隊前のソロ活動で最も成長したのはグクではなかろうか。
彼の地のプロデューサーもベタ褒めするほどのセンスと吸収力で、ネイティヴをも驚かせるほどのグルーヴで英語曲を聴かせる。
そして、完璧なダンシング!
どの曲でも一流のダンサー陣を引き連れて見ごたえたっぷりだが、どんなにダンサーたちが凄くても、グクのダンスがいちばん自然で音楽そのものなのだから、やはり天才だ。
BTSはやはり奇跡だ。
一人になったグクの姿を観て、改めてそう思う。
まだまだ彼らは高みを目指していくのだろう。
来るカムバックが待ち遠しい。
* チラリとジミン、テテが登場してます。
** 本作自体に減点要素はないが、やはり楽曲の歌詞の日本語字幕は出して欲しかったので -0.1 とした。