パングロス

JUNG KOOK: I AM STILLのパングロスのレビュー・感想・評価

JUNG KOOK: I AM STILL(2024年製作の映画)
4.9
◎BTSの奇跡 Angel of Pop になった黄金マンネ

良かった。

途中から感動で落涙が最後まで止まらなかった。

前情報なしに観たので、思いのほか、ステージライブよりもビハインドのドキュメンタリー部分が多いのに驚いたが、それが本作の価値を高めている。

お馴染みのプロデューサーたち、Pdogg氏やソンドゥク先生らが揃って「天才です。」と断言するのに、本人はそれを可愛らしい笑顔で「ボクは天才なんかぢゃありません。」と打ち消すあたりも自然そのもの。

【以下、念のためネタバレ注意⚠️】









King of Pop だったマイケルは、天才少年から大スターに、そして「人ならざる者」となって天国に旅立ってしまったが、グクは、どこまでも26歳(本作が扱う2023年秋当時)の普通の青年、どちらかと言えば少年の面影さえ残した等身大の若者なのだ。

ところが、その彼が楽曲を我が物にしてステージに出たとたん、マイケルをはじめとするレジェンドたちと並ぶ新たな King of Pop であることを見せつけてくれるのだ。

7人のBTSの黄金マンネとしてのグクも完璧だったが、この入隊前のソロ活動で最も成長したのはグクではなかろうか。

彼の地のプロデューサーもベタ褒めするほどのセンスと吸収力で、ネイティヴをも驚かせるほどのグルーヴで英語曲を聴かせる。

そして、完璧なダンシング!

どの曲でも一流のダンサー陣を引き連れて見ごたえたっぷりだが、どんなにダンサーたちが凄くても、グクのダンスがいちばん自然で音楽そのものなのだから、やはり天才だ。

BTSはやはり奇跡だ。

一人になったグクの姿を観て、改めてそう思う。

まだまだ彼らは高みを目指していくのだろう。

来るカムバックが待ち遠しい。

* チラリとジミン、テテが登場してます。

** 本作自体に減点要素はないが、やはり楽曲の歌詞の日本語字幕は出して欲しかったので -0.1 とした。
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