能登を旅行し感銘を受けたイタリア人写真家のトマゾが、2024年1月に起きた能登地震被災地の人々を捉えたドキュメンタリー作品。
大きな悲劇としてでもなく、感動的な人間ドラマとしてでもなく、等身大でリアルな目線で能登地震の被災地と人々を捉えていて、ニュースなどよりも、遠くの場所に住んでいる僕には現実の出来事なんだと実感させられる作品でした。
倒壊した家々、不足する物資、機能不全に陥ったインフラ。
それらを提供し被災地で生きる人々を援助するボランティアの人達。
でも、ボランティアってもしかしたら“支援してあげる事”ではなく同じ目線での“コミュニケーション”なのかもと思いました。
どんな状況になっても花は咲くし、同じように人間も生きていく。
物理的な支援も勿論だけど、人が生きていくのに他人との繋がりとかコミュニケーションってすごく大事なんだと思います。
心の温かみとか希望ってこういう何気ない人との繋がりからフワっと生まれるものなんじゃないでしょうか。