SUMMER

イル・ポスティーノ 4K デジタル・リマスター版のSUMMERのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

終始穏やかでしたが、ラストが切なかったです。
歳の離れた世界的に有名な詩人と、郵便配達人になったばかりの青年の、ひとときの友情。
有名な詩人でも、青年を邪険にせず言葉を、詩の魅力を伝え、そして青年自身も素直に受け止めていく過程が丁寧に優しく描かれていました。
パブロへ録音で島の美しさを伝えようとするマリオと、それを手伝う郵便局長のやりとりもまた、歳の離れた友人として描かれていて良かったです。
ベアトリーチェの複雑な表情、美しい佇まいも素敵だし、パブロの妻も出番は多くないですが、夫とダンスするシーンがとても素敵でした。
マリオ役のマッシモ・トロイージがとてもチャーミングで、あまり俳優に興味がないのですが他の作品も観たいなと思いました。
チリの情勢やイタリアの情勢、そもそも当時の世界情勢をぼんやりとしか知らないので、やはり映画を観る上でも、歴史を学ぶ必要性を感じました。