幼い頃に養子に出した娘が行方不明になっている事を知った母親がその行方を追うドキュメンタリー作品の前編。
世の中の真実とか真相っていうのは全貌が分ってしまえば単純なものがほとんど。
だけどそれが隠れているうちはとにかく複雑怪奇に見えます。
入口と出口は見えているけれど、その道中が隠されていて、その隠れた部分に無限の可能性と疑惑を想像し、一本しかない道にまるで複雑な迷路のようなものを感じてしまう。
実際のところ一人の人から見える世界なんてほんのごく一部。
隣の家の人の事を知っているようでいても、実際は家の中で何が起きているのかなんて事は全く分かりません。
人間関係や社会って実はそんな迷路が絡み合った場所なんだなと感じました。