ヴィンセント・シャーマン監督による、
コメディタッチの【クライム・サスペンス】。
ギャングのボス、グラブス(ボギー)が気に入っているケーキ屋の主人、ミラーが何者かに殺された。
事件の黒幕はナチスで…。
🙆♂️🙅General review (help the chooser)
冒頭から
本作がコメディタッチで軽快な作風なのが窺える。
ナチスの
手先/党員やそれに依る殺し/闇の集会は出てくるが、総体的には、ボギーがスパイ役でも無いし、勝手な邦題 からのイメージするような緊迫する スパイ映画 と言うよりも コミカル を取り入れた、所謂見慣れたクライム・サスペンス(・アクション)と同系だ。
ドキハラが
薄い代わりに、潜入でドジって音を立てたり、集会に成りすまして潜入したり、と今にも受け継がれている ベタなコメディの原型 が見られるのは興味深い。
ボギーも
作風に見合った、リラックスした演技を見せている。
ケーキ屋主人、
ミラーが殺されたのは何故⁈
突然現れた美女ヒロイン、レダ・ハミルトン(カーレン・ヴァーン)は何者⁈目的は⁈
謎を追う導入に観入る。
グラブスに
殺人容疑が掛かるも子分と共に一味の正体とアジトを突き止めて、警察に証明しようとするが、、
グラブスの
母や子分のサブキャラ立ちやテンポも良く、色々と明らかになる前半は良いが、
後半は、
二転三転目まぐるしいハイギヤに、飽きはしない反面、ご都合主義/粗さ が顕著に出てしまい、カーアクションにボートアクションと盛り沢山では有るものの ドタバタと落ち着きの無い、薄っぺらい 印象に⤵︎
テンポ良過ぎが裏目に〜。
も少しEPをコンパクトに纏めた方が ドッ尻 した筈で惜しい⤵︎
相方ライターとの 相違 がモロに出たのであろう。
ナチス党員、
不気味なペピ役にピーター・ローレ、
またも無表情なマダム役に【レベッカ】の怖女、ダンバース夫人こと ジュディス・アンダーソン(44) のキャスティングも見どころ。
終盤は、
【燃えよドラゴン】状態〜を経て、
クライマックスは、
黒幕の 単独やけくそ計画 を阻止すべく、ボートに乗り込むグラブス、、
爆発が本物なのが良き!
ラストは、
軽く 毒 の有るジョーク締め。