にっきい

邪悪な国のアリスのにっきいのレビュー・感想・評価

邪悪な国のアリス(2023年製作の映画)
2.0
安定のTOCANAクオリティ。

どう見ても20歳くらいの女性を寝かしつけるのに『不思議の国のアリス』を読み聞かせするババアの話し。
ジャケ写では少女ぽいけど本編に出てくるアリスはすっかり大人。
乳はかなりデカいが垂れてる。
でも寝る時に母親の形見のピンクのうさちゃん(ぬいぐるみ)抱いて、毎晩ベス(祖母)に枕元で本読んでもらう。
お前は幾つだ?

火事で両親を亡くしたアリスは森の中の大きな屋敷に1人で住む祖母ベスに引き取られる事になる。
ベスは献身的に身の回りの事を世話してくれるのだが、アリスは体調を崩してしまい…、って話し。

TOCANAらしくない凄く真面目な映画。
だから面白くない。
ちゃんと『不思議の国のアリス』が原作としてクレジットされてるのに異世界に行かない。
原作に出て来るキャラ(チェシャ猫、白兎、帽子屋など)と物凄く抽象的で不毛な会話が延々と続く夢を見るだけ。
原作は『不思議の国のアリス』なのに、劇中ベスがアリスに読み聞かせしてるのは続編の『鏡の国のアリス』の方だと言うテキトーさ。
ラスボスも赤の女王。
『マッド・ハイジ』、『プー あくまのくまさん』、『メリーおばさんのひつじ』と、最近はパブリックドメインになった童話を次々ホラーにするのが流行ってるけど、今作はそれらのようなスプラッターではなくサイコホラー。
ジャケ写のように異世界でアリスが血塗れ大暴れする映画ではない(ジャケット詐欺)。
ラスボス赤の女王の正体なんて登場人物少ないからすぐ分かるのに、それをグダグダな会話劇でいつまでも隠してる。
尺稼ぎに異常にゆっくりなエンドロール。
アリス役のリジー・レンスカさんって美人なんだけど、小顔なのに身体が結構がっしりしてて、大谷翔平みたいに顔と身体のバランスが変。
最近ゲロ吐く映画多いけど、今作でもアリスが体調崩してゲロ吐きまくってました。
ただ実際に吐いてるシーンは無くて、「吐きそう」と言って走って行っちゃうだけだけど。
アリスの祖母、字幕では"ベス"なんだけどTOCANAの公式サイトでは"ルース"になってるのなんでよ?w
童話ホラーのブームに便乗したけど、無駄に真面目なホラーを目指して結局つまらない会話劇になった駄作。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2024年10月22日
鑑賞回:18:50〜20:10
劇場名:アップリンク京都
座席情報:screen4 D-1
上映方式:2D 字幕
レーティング:G
上映時間:77分
備考:会員料金
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