【喪のプラセボ効果】
Netflixで何故か、数年前の短編を多数推している。本作は現時点で、ここに作品ページが有るので投稿。
息子を亡くした夫婦がその悲しみと向き合うため、“現代ならではのイタコサービス”を利用するが…。
ベトナム系アメリカ人の監督が、役者の演技から丁寧に紡いだ良い話でしたが、どうとでも取れるオチで終わっており、これでは作り手が物語に責任を取っていないな、と感じた。アイデア止まりだよね。
メタ的に面白かったのは、この物語の構造だと、映画という偽物に感動し号泣してしまう心理と近しいな、と感じたこと。…人間って、意外とチョロいんだよね。
私は、このオチは単なる現実逃避で、とてもじゃないがハッピーエンドなどとは言えないと思った。人間死んだら終わり、という考えに実は根拠がないことを、何処かで気付かないと。
“The Resemblance”は“類似点”という意味らしい。言うまでもなく、それは本物ではないのです。
因みにイタコサービスの担当窓口は、ゆうこという日本人、て設定らしい。…そこに何か含みが？www
<2024.12.20記>
