寿命を延ばすためなら死んでもいいとすら思ってそうなIT長者が、とてつもない金と労力を注ぎ込んでアンチエイジングに取り組む様子を記録したドキュメンタリー。
起床するとまず自宅内に何億円も掛けて作ったラボで35種類の運動をして採血。サプリを一日に100錠以上も飲み、成長ホルモンも自分で注射。午前11時頃に最後の食事を取ってからは何も食べずに夜8:30に就寝といった凄まじくストイックな生活が紹介される。
他にも、まだマウスの段階でしか安全性が確認されていない各種アンチエイジング療法（遺伝子療法、免疫抑制療法、血漿輸血療法、等々）を自らの体を実験台にして、時にはアメリカより規制の緩い外国へ飛んででも実際にやってしまう様子が紹介される。
最後の方ではもう長生き真理教かと言いたくなりますが、この人の実行力とストイックさだけは見習うべきかもしれません。
〈印象に残った言葉〉
・老化の速度は臓器ごとに異なる
・現在は加齢関連疾患を発症した人の治療に多額の予算が使われてるが、加齢関連疾患を発症させないよう、もっと早い段階でアンチエイジングに金を使うべき
・未来の人間はきっと歴史の本を読んで「昔の人は老衰に対して何も対策せずに死んでたんだ。悲惨だな」と言うでしょう
