現金輸送会社ヴィジラント社にアレックスという男が入社する。無難に仕事をこなす彼だが、悲痛な過去を背負い、ある目的を果たすためにこの会社に入った。やがて彼の目的と運命が明らかになるフレンチノワール。
ガイ・リッチー監督、ジェイソン・ステイサム主演の「キャッシュトラック」のオリジナル。リメイクを先に見ていて、そこで本作の存在も初めて知りました。
うん、フランス映画らしくハリウッドリメイクと比べたら寡黙で硬派な作風。でも面白い。多くを語らず静かな闘志を胸に秘めているアレックス。個性豊かな現金輸送会社のメンバー。登場人物の作り込みもしっかりとしています。
本作の肝はやはり主人公が普通のお父さん。銃が上手いわけじゃないし、格闘もそれほどでも。機転が利く場面もそんなに。リメイクのジェイソン・ステイサムと真逆なキャラクターで、そこが何となくフランスらしいところの1つかなぁと思った次第です。
時間も1時間半ほどで無駄がなくキチッとした仕上がりも素晴らしい。オリジナルとリメイクの比較で鑑賞するのもアリですね。