士郎政宗の原作は膨大な情報量で読むのに時間のかかる漫画なので、押井守監督は上手くまとめたなと思います。
この「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」を語るうえで触れておきたいのは、90年代のサブカルチャーを構成する要素として、アニメーションとテクノ・ミュージックは外せないということです。
実体験として、アニメの主流はやはり宮崎駿監督のジブリ作品でした。
ジブリとは違うAKIRA以降のアニメ。95年公開の今作はその決定打となります。
テクノ・ミュージックではやはり95年に“テクノ・ゴッド”ケン・イシイの「Extra」がリリースされ、アニメとテクノの相性の良さを証明するのです。
97年のPSゲーム「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」のサントラには石野卓球、デリック・メイ、ハードフロアといったテクノのミュージシャンが参加しています。
海外にも影響を与えた日本のアニメーションの代表作。
我らが少佐、田中敦子さんに感謝です。