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プロデューサーズのKAKIPのレビュー・感想・評価

プロデューサーズ(1968年製作の映画)
4.1
記録用
メル・ブルックス監督作品。

元大物舞台プロデューサーであるゼロ・モステルは今仕事がないので裕福な老婦人を騙し生計を立てていた。
そこで元会計士も加わりわざと赤字の舞台を行い集めた資金をネコババする計画。
そのため絶対に失敗させるため最低の脚本家、最低な演出家を探していくが、、。

普通は絶対成功させないと会社が潰れるとか廃部などは良くあるが絶対失敗しないといけないのであからさまにヤバいやつの脚本、絶対作風に合わない演出家、明らかにシラフではない俳優など出鱈目で笑える。
しかしドンドンカルト的な尖った作品が完成しそうになっていくのでワクワクしてきてさすが脚本賞だなと。

ヒトラーの春なるゴリゴリのヒトラー主義者の舞台を行うというギャグもメル・ブルックスらしいなと。
メル・ブルックス本人がユダヤ系なのでよりそのギャグが際立つし何よりルビッチの「生きるべきか死ぬべきか」を彷彿とさせる所も面白い。

その後メル・ブルックス本人がブロードウェイで演出を行いそのブロードウェイ版を逆輸入したミュージカル版もあるのでそちらと見比べるのも楽しめるかもしれない。
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