このレビューはネタバレを含みます
「わが青春のフロレンス」って映画が政治的なメロドラマだったから、そんな感じかと思ってた。ジャケ写のイメージとも違う。なんとも形容し難い不思議な青春ムービーでした🏰
もうちょっと美しくスッキリまとまってるか、いっそ泥沼胸糞合戦ならば評価上げたかも。なんだか消化不良。
でも原作を監督自ら脚色していたり、多くの影響を与えているなど素晴らしい要素もたくさんある。
なにより戦後10年で仏独合作、フランス語版とドイツ語版同時撮影って制作意欲がメラメラと燃え上がってるじゃん❤️🔥
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📍印象
ギャツビー方式で語られるアシタカとメーテルの恋。
西郷どんの監視付き。
ゴッドファーザーは友情出演。
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↑
何言ってんだって感じだけどそんな風に思っちゃった😅
西郷隆盛に関しては日本人は笑っちゃうよね🤣
でも笑いなしの真面目な作品。
◾︎ギャツビー方式
1人の女性を愛し抜く青年の生き様を別の青年の視点と語りで観る映画だったから。
◾︎アシタカ
ヴィンセントがいつもシカと歩いてるので🦌
◾︎メーテル
マリアンヌがメーテルのモデルになったとか。すぐ脱ぐという点では先生の親戚の娘のリーゼもミックスされているのでは?😅ていうかリーゼのヤバいくだり必要?
◾︎ゴッドファーザー
そう呼ばれるじーさんの存在。
✎﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏
森の古城。
それは寄宿学校。
授業は毎日2〜3時間で他は自由ってすごい校風!
のびのびとした雰囲気ではなくただの放任主義。
こんなにも放ったらかしというのはむしろ侘しい。
ここに預けられた子供たちは親が離婚したり、厄介払いされたなど、皆悲しい背景を持つ。暇を持て余し、無駄に時を過ごしている。有り余る時間が良い経験、良い教育に使われたらいいのに🥲
不良のイメージが違う😳
都会の不良は盗みとかカツアゲとかするよね。
ここの不良はボーイスカウトみたいなことしてて秘密結社みたいな謎ルールと絆で結ばれてる😅絆というよりは縛ってがんじがらめ。彼らは非常に幼稚で、勝手に"敵"だの"裏切り者"だの作ってイキってる。持て余した好奇心が生んだ残酷さ。その先には憧れと友情が待っていた。
対岸の廃墟、幽霊屋敷。
考察❶ファンタジー説
マリアンヌとはなんだったのだろう。
マザコンを拗らせたヴィンセントの幻。
男爵の存在は大尉への抵抗の表れ。
考察❷ポジティブ説
この寄宿舎は自由で気楽なようでなにもない。少年たちには運命を切り開く力もない。親の意向でやって来たヴィンセントは自分の意思で出て行った。マリアンヌの過去を知っても構わない。信じているものが真実。立ち尽くしヴィンセントを見送る生徒からそう感じ取れた。
2025年おうち鑑賞No.39
1月No.39