くわまんG

男はつらいよ 純情篇のくわまんGのレビュー・感想・評価

男はつらいよ 純情篇(1971年製作の映画)
4.0
あらすじ:家族に甘えない不退転の決意があってこそ一人前。でもあの温かみを断ち切るのは辛えよなあ。

長崎にて、暴力夫から逃げる女を助けた寅さんだったが、女の父親はなぜか娘を追い返した。その理由が寅さんに刺さって…というお話。

甲斐性は無いし、感情垂れ流しだし、人たらしで構ってちゃんで面倒クサイこどおじ童貞な寅さん。でも誰よりも人情深いから、ドン底の人がつい相談してしまう。結果、彼らは癒やされて温かな家庭に帰り、一方の寅さんは一人寒空の下に帰る、いわば使い捨てられる。

この悲哀を受け入れ、スイートホームを諦めている寅さんがもう可哀想で可哀想で、残り40作以上も観てられんわと思うけど、また癒やされたくなって会いたくなるんだろうなあ。