このレビューはネタバレを含みます
・やはり初っ端のシーンは絶望が強かった。逃げ場のない船で掃射され、逃げるのも処刑。こんな絶望的なスターリングラードから巻き返せるなんて。
・狙撃兵の戦いになると静の戦いだが、ヴァシリもその身を持ってケーニッヒから学び、国境を超えて技を高め合う職人芸のようなロマンがある。
鏡で戦うシーンは絶体絶命と思った。あきらめて撃ってくれと飛び出たくなる緊張感。
・プレッシャーと戦ったり、寝てしまったりと人間的なヴァシリ。でもサーシャの死に狼狽えなかったりとやはり他の人より引いてみている冷静さがある。『人』をヘッドショットで撃たなければならないという話は心に響く。
・飾り気なく美しいターニャ。堪えたラブシーンはしっとりと募る切なさ。寒そうな画面の中で熱い温度をたしかに感じる。
・ジェントルマンな匠に見えて敵ながらかっこよかったケーニッヒだが、それでも戦争だった。。言い分はわかるが、利口で可哀想なサーシャ。