ナチス対ソビエト軍の戦争もの(実在のスナイパーの話?)
「戦争の悲惨さ」みたいなものよりも、スナイパー対スナイパーのピリピリした戦いの緊張感がエンターテイメント的に面白い映画だった。公開当時高校生の自分、戦争史もあまり知らずに映画館で観た記憶。今大人になって見てみると戦争映画というよりはエンタメっぽいと思ってしまうのは、多分主人公が良心の呵責とかなしにどんどん敵将を撃ち抜いていっちゃうからなのか…。一応そういった描写はあるんだけど、「また敵を倒したぞ!やったぜ万歳!」みたいなニュアンスの方が感じられて、あたかもスターウォーズのジェダイが帝国軍の敵を倒した時のような勧善懲悪感みたいなのが感じられて、「やっぱナチスは100%悪者という扱いなのかな?」と、感じさせられる。
序盤の「敗走兵は後ろから射殺するぞー」みたいな、どっちに転んでも死ぬしかないような状況から英雄になるまでがとんとん拍子すぎて、爽やかささえ感じられる。
重たい戦争映画を欲している時にはあまり向いていないかなと思うけど、それでも2時間目を離すことができないくらいに面白い作品であった。
ジュード・ロウが若くてカッコ良い!