裏窓の作品情報・感想・評価・動画配信

近所の室内を覗き見るだけで2時間サスペンスとして持たせる手腕に感服する作品。
一方的に見るという行為自体がまさしく映画鑑賞そのものであるため、危険なことが起きているのに見守るしかできないなど、それを…

衝撃的だった記憶だけど、自分が覚えていたストーリーとはちょっと違った。
でも主人公は場所を動かず一視点から描いていく展開は、やっぱり斬新で面白い。
今はどこもあんな開放的じゃないから、作品にならない…

ヒッチコック作品を初めて鑑賞。事故で車椅子生活を送る男がアパートの部屋の裏窓から目撃した殺人事件の顛末をスリリングに描く。70年も前の映画とは思えない程、完成度の高いサスペンス。窓から見える様々な人…

何より状況設定が素晴らしい。むしろ良すぎて結末のハードルが上がってしまったのも否めない。それでも限定されたシチュエーションの中でサスペンスを展開し続け、全てを語らず上品に着地してみせる手腕はお見事。…

信頼できない語り手（Unreliable narrator）という、心理的でメタレベルなブラインドネス（blindness）へと至る以前に、物理的で現象的なそれを緻密に描いてみせる必要があった。

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『バルカン超特急』並みのどんでん返しを期待して観た初見時はあまりにあっさりとした謎解きに肩透かしをくらったものの、そもそも謎解きのトリックなどよりもただひとつの風景だけで展開されるヒッチコックの芸術…