ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラの3大スター豪華共演。
見ごたえ十分の124分。
犯罪映画としてもフランス映画らしくスマートでカッコいいです。
護送中のアランドロンが、
シシリア出身のマフィアのボスジャン・ギャバンの力を借りて、
護送車から脱走。
ギャバンらは、
展示会で展示されているたくさんの宝石強盗を計画。
が、展示会場の警備が厳重なため、
別の計画をたて実行。
警部リノ・ヴァンチュラは脱走したアラン・ドロンを追う。
パリ、ローマ、ニューヨークと、
舞台を転々とした大捕り物。
計画は完璧で、
犯罪は成功したかと思われたが、
些細なことから計画は狂い始め・・・
見せ場たっぷりで、
スケールもデカい。
血を重要視するジャン・ギャバン一家だが、
劇中血の出る場面はない。
それなのに凄い迫力で最後までみせてくれる。
禁煙を続けている警部リノ・ヴァンチュラがタバコを吸い始めると、
物語が急転するあたりも面白いし、
アラン・ドロンのラブ・シーンが余計だなと思っていたら、
クライマックスの重大な伏線だったり。
娯楽映画として、
誰もが満足するでしょう。
そして、ラストシーン。
渋い・・・
撮影、アンリ・ドカエ。
音楽、エンニオ・モリコーネと一流。