がちゃん

シシリアンのがちゃんのレビュー・感想・評価

シシリアン(1969年製作の映画)
3.9
ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラの3大スター豪華共演。
見ごたえ十分の124分。
犯罪映画としてもフランス映画らしくスマートでカッコいいです。

護送中のアランドロンが、
シシリア出身のマフィアのボスジャン・ギャバンの力を借りて、
護送車から脱走。

ギャバンらは、
展示会で展示されているたくさんの宝石強盗を計画。

が、展示会場の警備が厳重なため、
別の計画をたて実行。
警部リノ・ヴァンチュラは脱走したアラン・ドロンを追う。

パリ、ローマ、ニューヨークと、
舞台を転々とした大捕り物。

計画は完璧で、
犯罪は成功したかと思われたが、
些細なことから計画は狂い始め・・・

見せ場たっぷりで、
スケールもデカい。

血を重要視するジャン・ギャバン一家だが、
劇中血の出る場面はない。
それなのに凄い迫力で最後までみせてくれる。

禁煙を続けている警部リノ・ヴァンチュラがタバコを吸い始めると、
物語が急転するあたりも面白いし、
アラン・ドロンのラブ・シーンが余計だなと思っていたら、
クライマックスの重大な伏線だったり。

娯楽映画として、
誰もが満足するでしょう。

そして、ラストシーン。
渋い・・・ 

撮影、アンリ・ドカエ。
音楽、エンニオ・モリコーネと一流。
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