「イングロリアス・バスターズ」の元ネタの元ネタ。第二次大戦中に実在したアメリカの爆破工作部隊をモチーフに、犯罪者の寄せ集め集団で編成された特殊部隊が対ナチスの破壊工作に駆り出されるというプロットで、さぞかしえげつないバイオレンスが繰り広げられるのかと思いきやかなり緩い展開。クライマックスにはそれを無に帰す大暴力がしっかり待っていたが、全体的に緊張感に欠ける、期待したアルドリッチ作品ではなかったかな。。ただ、キャストはこれ以上ないという布陣で、特に道化に徹したロバート・ライアンやジョージ・ケネディなどは最高。これを戦争映画と呼んでいいのかは微妙だが、アルドリッチのもう一つの戦争映画「攻撃」のほうがはるかに見応えがあった。
