ダニエル・デイ=ルイス3作目。
めちゃくちゃ面白かった!暫定今年No.1かも。
(ちなみに去年の1位は同じくスコセッシ×ディカプリオ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)
舞台は1850年代のニューヨーク。ギャング団同士の抗争が絶えず、日常的に殺しが起こる物騒な時代。
幼い頃に父親を抗争で亡くしたアムステルダム(レオナルド・ディカプリオ)は仇を取るために、あえて父を殺した男・ビル(ダニエル・デイ=ルイス)のグループに入る。隙あらば命を狙う一方で、ビルの人間的な魅力に抗えず次第に思慕の念を抱く。
こういう関係性は『ヴィンランド・サガ』のアシェラッドとトルフィンを思い出す。大好物です。
主人公はディカプリオにもかかわらず、アカデミー主演男優賞にノミネートされたのは仇敵役のダニエル・デイ=ルイス。ディカプリオが不憫に思われたが、観始めて納得した。ダニエルの存在感が強烈すぎて、あのディカプリオが完全に食われている。
『グレイテストショーマン』の主人公・PTバーナムも登場する。ヒュー・ジャックマンみたいに格好良くなく、醜く金に汚そうなおっさんである。しかしこちらのほうが実像に近い気がした。
キャメロン・ディアスは美しく、ラブストーリー要素も本筋の邪魔をせずちょうど良い塩梅だった。
脚本は秀逸、キャストもセットも豪華で、完璧な作品。
もっと評価高くてもいいのに。
(エンディングちょっとダサいなと思ったらU2でしたか……)