Eyesworth

L.A.コンフィデンシャルのEyesworthのレビュー・感想・評価

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)
4.6
【ロス暗黒街の内幕】

カーティス・ハンソン監督×ラッセル・クロウ×ガイ・ピアース×ケヴィン・スペイシー共演の1997年のクライム・サスペンス作品

〈あらすじ〉
コーヒーショップで元刑事を含む6人の男女が惨殺される事件が発生する。殺された刑事の相棒だったバドは、事件の捜査を開始し、ある女性に接近する。一方、ベテラン刑事のジャックと若手刑事エドも同じく事件を追う。やがて彼らは底なしの陰謀に巻き込まれていく…。

〈所感〉
こちらも私の生まれた年の骨太フィルム・ノワール感強い刑事物。本作においてユニークな点は強大な敵に立ち向かうというよりは、バド、ジャック、エドの三人を中心に警察内でのイザコザやしがらみなど組織内抗争を描いているところにあると思う。恥ずかしながら、ラッセル・クロウとケヴィン・スペイシーの顔が判別つかなかくて、序盤について行けなくなりそうだった。同じことを感じた方もいたようで安心した。序盤は人物相関図を追うだけで一苦労だが、後半で伏線が回収され、パズルのようにガッチリ噛み合っていく様は爽快であった。三人の刑事がそれぞれの性格、信念やキャリアに基づいて別々に動いて一つの点に収束するのが良い。黒幕も意外や意外で面白かった。ただ、こういったクライム・サスペンスは個人的にもうちょっとテンポ良くドンパチ起きないと緊張感が保てず退屈してしまうようにも感じた。
〈2024年 687本目〉
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