クリスマスが終わった。
12月25日の翌日(12月26日)は何か意味のある日なのか調べてみた。
きょうは「ボクシングデー」というらしい。ボクシングと言ってもリング内で殴り合う、あのボクシングではない。イギリスなどではクリスマスに贈られたプレゼントの箱を教会に持っていくという伝統があるらしい。またクリスマスの日にお祝いの出来なかった貧しい人たちに寄付をしたり、クリスマス当日に働いていた郵便配達員などにプレゼントを贈る習慣などもあるのだとか。
また、日本では馴染みはないが、キリスト教圏では、クリスマスの翌日ということで、あまり買い物をする人が少ないことから、バーゲンセールを行う店も多いとのこと。
前置きが長くなってしまったが、「ボクシングデー」を拳闘のボクシングと勘違いするように、公開当時、「ヘレナという女性がボクシングをする映画」なのかと思ったのが本作。
1993年公開。「ボクシング」は「閉じ込める」の意味で、母親の愛を知らない偏執狂の青年医師が女性を監禁するスリラー映画である。
しかも、普通の監禁ではない。一夜を共にした美しい女性(ヘレナ)に一方的な愛を募らせるが、それ以上の関係を拒否された青年医師は、目の前で事故に遭った彼女を自宅に運び込み、四肢を切断し、トルソーとなった彼女を愛するというストーリー。
かなり狂っているが、それもそのはず、本作の監督、ジェニファー・リンチは、あのデヴィッド・リンチの娘である。残念ながら本作の評判はイマイチで、その年のゴールデンラズベリー賞で「最低監督賞」を受賞してしまった。なかなかの珍作だが、配信されておらず、日本版のDVDも未発売で、なかなか観られないのが残念。でも、本作を観たいと思う人もそんなにいないだろう。