パリ11区に住むメイクアップアーティスト、クロエの愛猫ちゃんが行方不明になる
猫探しが主題ではなくクロエの数日間の日常の出来事を描いている
どんな人と出会ってどう関わるのか、その見せ方が心地いい
街並みも観光動画みたいに綺麗なところだけ映すんじゃなくて建物の解体現場や壁の落書きやアート、ゴミだらけの道路など飾らない普段のパリが見られる
路上で楽器を演奏する人やダンスをする人が自然にそこにいる
ごちゃごちゃ雑多な部屋の内装もかわいいし行きつけのカフェも居心地良さそう
やっぱりお洒落な街だなって思った
同居してるのはゲイの男の子、年配のマダムたちが数珠繋ぎで出てきたり猫探しを熱心に手伝う不器用な青年に好意を寄せられたり軽薄そうな青年に恋をしたり、個性的で多様な人たちが登場する
ひとつの恋が終わってまた新しい恋が始まる時クロエがカラックスの映画みたいに疾走する
クラピッシュはカラックスの作品に参加したことがあるらしいのでオマージュなのかもと思った
猫の出演はちょっとだけ