記録用
ルネ・クレマン監督作品。
第二次世界大戦中のフランスでドイツの侵攻から逃れるために移動中に両親と愛犬を爆撃で亡くしてしまう5歳の主人公。
一人で彷徨っていると11歳の少年に出会い一時的に家においてもらえることになるが愛犬を弔うために墓を作るのだが次第にエスカレートしていき教会や墓の十字架を盗むようになり、、、、。
死の認知すらしていない幼児からみえる戦争の悲惨さそして現実の過酷さが前面に出ている反戦映画。
あまりにもギターの劇伴は有名。
火垂るの墓でもそうだが大人でも戦争がもたらす日々とのギャップに精神が蝕まれるのに死という概念すら理解できない幼児が目の当たりにする悲惨さが本人以上にその悲惨さが理解できる観客側のほうが精神的にくるものがある。
居候する家が些細なことでずっと隣の家と喧嘩して墓地で大乱闘になるが隣人同士でここまでつまらない争いが起こるのであれば戦争はいつの時代でも起こるのだろうと虚しささえ感じる。