真魚八重子

愛なき女の真魚八重子のレビュー・感想・評価

愛なき女(1951年製作の映画)
4.5
素晴らしかった。女が言っていることに矛盾はひとつもない。結果的に残酷な差異が生まれたとしても、それは愛が真実であったがゆえに導き出されたもの。
男女が反転していたら、あまりにむごくて観ていられないかもしれないが、二人の息子のうち、次男が本当に愛した男性の子どもで面影を残していたらとしたら、それは大事な愛の形見だろう。長男にはまた別に、子どもとして愛をそそいでいるけれど、そういった真の愛に生きた過去は消せないし、恥じないという姿勢は感動的だった。
真魚八重子

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