ダイアン・キートン…彼女ってほんとに粋だなぁと思う。知的さとスタイリッシュさのどっちも持っていて、それでいて自由な雰囲気。格好良い。
ウディ・アレンの作品には欠かせないし、作品が持つ雰囲気にぴたりとはまる。稀有な女優だよね。
本作、ウディ・アレン演じるバツ2男アイザックの元妻を演じたメリル・ストリープも出てた。イメージに合わない気がしたけど、なんのなんの!合わないことない…むしろ良かった。出演シーンは少ないけど、存在感は抜群だった。美しい。
ニューヨークを舞台に男女4人の恋愛模様が描かれる。不倫もあるけど。小粋な会話劇でもあって、夢物語ではなくて一般人目線の日常に転がってそうな恋愛って感じ。それぞれの悩みが等身大。
それでも不倫とか、
42歳と17歳の恋愛はそうないけど!
ただニューヨークがとても魅力的に撮れている作品だ。行ってみたい。夜明け前のニューヨーク。夜のニューヨーク。真昼のニューヨーク。土砂降りのニューヨーク。
ロサンゼルスが若者の街なら、
こっちは大人の街だ!知らんけど。
付き合う相手の知性を重視する奔放な女性。妻がいながら他の女性に惹かれる男。背伸びしているのか中年男に惹かれる若い女。女性が常にそばにいないと不安な男。
4人を分析するとこんな感じ。
特に“知性重視”で男を選ぶメリー(ダイアン・キートン)の元夫が出てきたシーンは唖然とした。だってメリーと一緒にいたアイザックが言った「今のが元夫…⁈思ってたんと違う」って感想とまったくおんなじだったから。
ちょっとしたシーンが結構ハマって、ウディ作品てこんなにおもしろいんだ…って思った。
こじらせ男女物語in NY
素敵なNYが舞台だから粋に見えるけど、みんなどうしようもなく情けない。唯一、凛としてたのは17歳のトレイシーか。
年齢など関係ない
まさに等身大の人間の物語でした。