記録用
ヘンリー・セリック監督作品。
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の監督が贈る子供のトラウマ植え付けるダークファンタジー。
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」はティム・バートンが監督であると勘違いされがちだが原案原作がティム・バートンで監督は今作のヘンリー・セリックである。
ティムバートンは当時バットマンリターンズを撮影していた。
今作を観るとあの世界観は監督によるものが強いと再認識できる。
不気味な世界観と変わった登場人物、しかしどこか憎めず可愛さもある。
原作はコミックの「サンドマン」で有名なニール・ゲイマン。
コミック以外でもSFやファンタジー小説で様々な賞を受賞している。
ゲイマンの特徴として単一神話体系の傾向が見られるが今作にもその特徴がみられこの作品を見た人が「千と千尋の神隠し」を想起するのもその源流が同じであることだからだろう。
物語の中盤、両親を奪われ自分の眼球をかけて魔女と対決するがその構図も両親と名前を人質に取られていることも似ている。
目を見張るのは一コマ一コマ撮られたストップモーションアニメのクオリティ。
メイキングをみるととんでもない広さのセットに300人ほどのスタッフが手作業で1週間作業してようやく1分撮影が進む作業。
「ナイトメア〜」の主人公ジャックは表情が15通りと少なかったそうです。
それであれだけ表情豊かに撮るのはさすがですが。
今回のコララインは2万通り超。作業が複雑化し時間がかかるには仕方ないことだと思います。
CG全盛期の今だからこそ味わい深いストップモーションアニメを鑑賞するのはいい機会かもしれません。