toriten45

鳥のtoriten45のレビュー・感想・評価

(1963年製作の映画)
3.5
この作品をリアルタイムで観ていた方たちも80歳近いということになるのでしょうか?私の父親も公開当時観ていたはずなのですが歳のせいであまり覚えていないみたい。

  人間に襲い掛かる“鳥の群”

たったこれだけでほぼ説明完了の単純明快な動物系パニック映画の金字塔と言われています。権威ある評論家たちが優れた作家性を褒め称えるので名作に違いなく、私でも素晴らしい映画だなと思えます(権威に弱いからね)。

目が慣れてしまったので、鳥たちが引き起こす脅威を怖いとまでは思わないですが、当時の観客が映画館で目の当たりにした斬新さや驚きを容易に想像でき、ヒッチコックが巨匠であることを感じ取ることができます。公開当時の観客の気持ちを想像しながら観るのが私的なヒッチコック映画の楽しみ方なのです。

街中に貼られたポスターが謳う“鳥が人を襲う”で想像を掻き立てられながら映画館の中へと入っていき、冒頭は全くその気配を感じさせないストーリーから始まって「?、想像と違う……」となり、少しずつ不気味な現象がちょこちょこと顔を出し、クライマックスで観ている方が「ぎゃー」となる、って頭の中で思い描くのです。

それ以外に思ったことをつらつらと。↓

★ 過保護な母親にムカムカ。

★ 学校での反復合唱にイライラ。

★ 鳥の声が作り物っぽい。

ヒッチコック作品が好きです。
toriten45

toriten45