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現金に手を出すなのKAKIPのレビュー・感想・評価

現金に手を出すな(1954年製作の映画)
4.2
記録用
ジャック・ベッケル監督作品。

主人公の初老のギャングのマックスが相棒のリトンと金塊を強奪に成功した。
ほとぼりが冷めるまで隠すつもりが相棒のリトンがナイトクラブの女性に言ってしまう。
しかしその女性は別のギャングと繋がっていて金塊のことをバラしてしまう。
そしてマックス達は金塊を狙われてしまい、、、、。


ジャン・ギャバンの頼れるおやっさん感とリトンの間が抜けてるけれど憎めない相棒感が良いですねえ。
二人で隠れ家で過ごす時もパジャマ着ながら歯磨きしてる姿はもう全盛期の様な勢いの無い哀愁と二人の息のあった雰囲気が出てて良い場面。

もう一人の仲間のピエロも敵の子分を拉致してWW2中の隠れ家のような拷問部屋が地下にあって全盛期はもっとイケイケだった面影がある。妻にも昔のことの様にまた面倒ごとに巻き込まれたんでしょと慣れた態度で心配かけないように説得する姿も良い。

それと敵対するイケイケの若手ギャングはあの」冒険者たち」などで有名なリノ・ヴァンチュラ!
デビュー作であるが風格溢れる。

ラストも初老で引退を決意主人公たちに呼応する様に苦い終わり方も渋くて良い。
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