#159 田坂具隆大会
なぜ田坂具隆の映画は、どれも長いのかが、よくわかる名作。
どのカットも、通常3〜5秒ほどですむのを、倍ほどでじっくり見せている。
しかも、単なる長回しではないので、観ていて飽…
自分の意志だけで生きていくことが出来ない子供が、大人の勝手な都合であるべき未来を断たれてしまう話はいつの時代でも、どこの世界でも悲しい。
明治時代中期、成績優秀の吾一は担任の教師次野に目をかけられて…
田坂具隆監督のおそらく日本初本格的文芸映画の傑作だろう。下宿浪人画家江川宇礼雄が忍従する子供片山明彦をダルマに例えて自分の足で立てに奮起、片山が、開化丼を切っ掛けに下宿屋主人沢村貞子、松平富美子にラ…
>>続きを読むなんとも感慨深く、胸に迫る美事な文藝映画。
友情って素敵だなぁ。母子の愛情って素敵だなぁ。そしてなんと母親が美しいことか!母親役の滝花久子(田坂監督の奥さん)の控えめな演技とその憂いを含んだ表情には…