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セルロイド・クローゼットのshunsukehのネタバレレビュー・内容・結末

セルロイド・クローゼット(1995年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

セルロイドクローゼットとは、フィルム保管場所と偏見や差別から身を守るための逃げ場所という意味らしい。
注意しなくてはいけないのは、これはUSAでのお話だということだ。USAという国の歴史は建国から250年しかなく、その始まりからキリスト教徒が主要な構成員で、その聖書では同性愛を罪と規定している。これを前提としたドキュメンタリーだ。
日本では奈良時代(約1300年前)の万葉集で男性同士の恋愛の歌があり、その後も諸々の資料で男色の記述が見られていて、しかも、それは男女の性や恋愛に比べて特別なものとして扱われていることはなく、嗜好の問題であり、秘すべきことでも恥ずべきことでもなかった。そのおおらかさは江戸時代まで続いていたようだ。
明治維新(約150年前)を迎え、列強に飲み込まれないために、列強の価値観から見て対等と思われるため日本は自らの価値観を変容させる必要があり、その中の一つが、この同性愛に対する態度だったのではないだろうか。我々が現在しか見なければ、今の潮流である性的マイノリティの権利はずっと虐げられていて、今になって、やっとその当たり前の権利を認められようとしていると見てしまうが、実は、短期間おかしなことになっていたが、それが元に戻るだけだとも考えられるのだ。
では、その価値観をゆがめたのは誰なのか。
私は、西洋の、特に、USAの価値観や浅い歴史で語られることを鵜呑みにしないようにしようと思う。
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