このレビューはネタバレを含みます
テンプレート的で面白くない。
困難、戦う動機、非協力的な味方キャラ、ピンチと超克、感動のラスト、テンプレートをなぞったような要素しか見当たらない。1作目ということもあって、例えばS☆Sに顕著な「プリキュアらしさ」は見られない。戦闘シーンを除いてこれといって見せ場もないので退屈だった。
戦うモチベーションに世界の危機が用意されている。敵ボスの目的はジャアクキングの復活であり、テレビアニメ版の延長線で戦いが繰り広げられるため、アニメ映画ならではの魅力に貢献することはなかった。希望の園の守るべきものとして生物と宝石が用意されている。ゲストキャラクターはカエルをモチーフに統一されている。7人もいて攻撃手段が揃いも揃って「腕をデカくして殴る」なのは面白いが、これといった激情を抱く展開もなく、女王も活舌がもろもろで気になるのでキャラクターに愛着を持つことが難しかった。宝石についても魅力の説得手段としてはわかりにくいように感じた。結果的に、守るべき対象に納得感がなく、それ故に感情移入することが困難になった。
特にスクエアに関しては悲しい過去が描かれなかったのでただウザいだけの役回りとなってしまっている。情状酌量の余地がないヘイトは悪印象にしかならない。全体的にヘイト管理が下手な印象を受けた。
戦闘シーンは一貫して緩急があって見ごたえがある。
九条ひかりのことを愛しているのでえこひいきするが、ひかりちゃんのギャグ顔が見られるのは貴重。MHの映画なのにあまりにもひかりちゃんが弱すぎる。しかし、ベッドから起き上がり2人のもとに駆け付けるひかりは勇ましかった。映画フォームが金色なのでただでさえ黄色いひかりちゃんがまっ金金になってて面白かった。