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見知らぬ乗客のいののレビュー・感想・評価

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)
3.8
原作:パトリシア・ハイスミス
脚本:レイモンド・チャンドラー(他の方も)
監督:アルフレッド・ヒッチコック
ということで、これぞ黄金の三角比!(黄金の三角比ってなんだっけ?) おのずと期待が高まるけれど、(期待値あげてしまうとあんまりだったということが多いなかで)期待通りの素晴らしさ。交換殺人を持ち掛けた男ブルーノのサイコ度がMAXで、ストーカー度も半端なく、こんな男と関わってしまったらと思うと、想像しただけでも背筋が凍る。こわっ。しかもこのサイコ野郎は、こんな人ゼッタイにいるわけないというよりも、いやいやこんな人は世の中に実際いるのかもしれないと思えるところがより一層恐ろしい。出会わないことを願ってやまない。


交換殺人を持ち掛け相手に了解されたと思って勝手に突き進むブルーノの行動と、ブルーノに持ち掛けられ振り回されるガイという男性の行動が交互に示され、回転木馬のリアルすぎる超高速グルグルで、この映画は頂点を迎える。


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・バーバラという役で出演していたヒッチコックの娘ちゃん(パット・ヒッチコック)がユニークな味を出している。眼鏡っ娘でべりーキュート♪

・ブルーノを演じたロバート・ウォーカーさんをみていると、『狩人の夜』のロバート・ミッチャムを思い出す

・ブルーノを演じたロバート・ウォーカーさんは、この映画のあとしばらくしたのちに急死したとのこと。wikiみるかぎりなかなかに壮絶
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