《東京地検です》
〝室井警視正ですね。特別公務員暴行陵虐罪の共謀共同正犯の容疑で逮捕します〟こうなった理由をそのとき彼はまだ知らなかった。全ては灰島秀樹(八嶋智人)という弁護士が仕組んだのだった。
事件発生は数日前の深夜、新宿3丁目の路上で食品輸入会社に勤める黒木孝夫24歳が背中をナイフで刺され殺害された。着衣に残された指紋と目撃情報から新宿北署に勤務する神村誠一郎巡査に疑いがかけられた。勤務中の交番で事情聴取が行われ、7回目の聴取のとき神村は逃走。殺人事件で追っていた被疑者が事故で死亡するという最悪の結末となった。神村巡査は被疑者死亡のまま書類送検され捜査は終了する筈だったが…。
ある遺留品から被害者と被疑者との接点に気付いた室井警視正(柳葉敏郎)が捜査の続行を決めたことに対して上層部から圧力がかかり…。更に、行き過ぎた取り調べがあったとして被疑者の母親が刑事告訴をしたことで、捜査の責任者である室井警視正は、特別公務員暴行陵虐罪の共謀共同正犯の容疑で逮捕されることに…。
ということで、室井慎次にスポットを当てた〝踊る大捜査線〟のスピンオフ的な作品なのだけど、室井さんは逮捕されちゃってしまい、ひたすらシリアスな展開で、お馴染みのキャストの登場もないので、これまでの作品のようなお笑い要素もなく盛り上がらない。何故か警察署の建物は古びていて、北風に吹かれて寒々しい。暗雲立ち込めていて前途多難だね。
それでも哀川翔さんら部下と、レインボーブリッジの事件では不手際が目立った真矢みきさんが室井さんを信じて捜査を続けている姿は激熱。
視聴メモ:2024.12.22/163/地上波:新作公開記念240930放送