記録用
ラース・フォン・トリアー監督作品。
黄金の心三部作の第1作目。
北欧の町で油田工場で働く男性と結婚した主人公。あまりにも夫を愛するがあまり神に早く帰ってくる様に祈る。しかし夫は事故で下半身付随で帰ってきてしまう。
夫は妻を愛する気持ちから自分以外の男性を抱く様に勧めるが、、、、。
監督が幼少期に読んだ「ゴールデンハート」という作品に影響され作られた作品。
ドグマ95というトリアー達数人が発祥の10ヶ条からなる映画制作に縛りを設けた運動が開始された後の作品であるが今作はそれに該当されるの勘違いされがちだが厳密には該当しない。
本当の善や慈愛を目指して作られた様だが主人公は発達に遅れがある様に示唆される代わりにイノセンスを持ち合わせている。
夫を愛するために毎日町中の男達に抱かれる。
一般的な感覚や特に町の人々の根幹であるカルビニズムからすればその行為は異常な行動であり狂気だ。
しかし本当の愛というのはその常識すら超越する無垢な愛のことを指しカルビニズムは偽善であると罵倒している。
最終的に究極の愛を証明しキリスト教本来の意思疎通を神と対話から生み出すことはある意味真実の教徒である。
まぁ外部の人間からしたら狂気や恐怖やブラックユーモアにすら思えてくるが最後に鳴る空高き鐘の音は監督からの称賛の拍手なのだろう。
これがある分このあと2作に比べハッピーエンドに見えなくもないところも評価が高いのだろう。