すさまじく人を選ぶであろう一作。
下手したら開始数十分で飽きて寝る人も多いと思う。それほどまでに何も起こらないし、台詞もないし、ほとんど絵画のような静止と日常化された動作と風が繰り返されるだけだ。1…
ニーチェは出てこない
1889年1月3日、哲学者のニーチェはトリノの広場で御者に鞭打たれている馬を見て、その首を抱きかかえて号泣し、その後発狂したと言われている
この出来事にインスパイアされて作られ…
飽和した贅沢に忍耐と思考を奪われきったぼくら
この手の映画は好きと公言しつつ
観始めは苦手の気持ちが先行する
めんどうくさくなる
激情的な(激情でなくとも普通の)ストーリー性が乏しい映画は(つま…
目の前にあるものを、そのまま現実として人は認識しているわけではないことを、認識論的に描いたのが『サタンタンゴ』(1994)だとするなら、この『ニーチェの馬』(2011年)に描かれているのは、ポール・…
>>続きを読む気高い人間が彼ら自身も存在しない敗者であることがなぜ間違い?変化とは何か?と思いながら見ていたがわからなかった。
水も火もなくなった様はあのお喋りのおじさんの話だと堕落させられた世界に相当すると思…