【悪くないのに、観客が……】
(以下はロードショウを鑑賞した2003年に書いたレビューです。)
チケット屋に勤める絹子(久野真紀子)は、妻子ある中年男(小日向文世)との不倫から逃れられず苦しんで…
超絶百合ゼロ年代邦画最高傑作人生ベスト風間志織最高到達点。ファーストショットからいきなり始まる「寄りかかること」の表象/連なり。クノ真季子と小日向文世のベッドシーンが死ぬほど良くて号泣した。こうすれ…
>>続きを読む『冬の河童』の反転とも捉えられようがあちらが遊戯じみた言わば子供の関係性の解消だとしたら、こちらはSEXが前景化されより大人じみた関係性が強調されていく。とは言え結局やっている事は『メロデ』の延長線…
>>続きを読む小日向映画。閉じちゃいそうな話のはずなのに、女たちをつなぐことにもなるアパートの、なんだか不用心なほど縦長にくってある窓みたいなモチーフもこの映画を"閉じ"から救う。映画の程度とつりあわないタイトル…
>>続きを読む私は物語で恋愛を客観的に捉えるが、恋愛の感情は人生の中でない。だから明確に恋愛観は定まっていないし、本作の登場人物の誰にも感情移入はできない。不倫男の公平にも、その相手であり、本作の主役の絹子にも、…
>>続きを読むこの人はなんでも知っていると思った。
🎄
同性愛者ってだけであんな風に扱われちゃあたまらないなあ…
家庭とか結婚に全てを負わせすぎなんじゃ無いかってはやくみんないい出して欲しいよ。親が仮に浮気してた…
・丘の上に男が座り、その横で女が男にもたれながら横たわっている。2人ともカメラに背を向けている。
2人の視線の先には、少し色づいた木々が広がり、カラスの声や犬の鳴き声がかすかに遠くから聞こえる。
…
絹子が作中でも言っていたように(そしてラストのアイツも)、この映画は安易な言葉で判断されることを拒んでいるように感じた。明確な答えは提供しないが、かと言ってこちらに丸投げでないそれ自体として自立した…
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