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アイアンマンのEyesworthのレビュー・感想・評価

アイアンマン(2008年製作の映画)
4.7
【鋼鉄のハート】

ジョン・ファヴロー監督×ロバート・ダウニーJr主演の記念すべきMCU第1作目の作品

〈あらすじ〉
軍事会社社長で発明家でもあるトニー・スタークは、視察先でテロリストの襲撃に遭い、胸に大怪我を負う。自社兵器がテロに悪用されていることを知った彼は、囚われの身となっている間に戦闘機能を持つパワードスーツを開発。それを装着して脱出し、テロ組織に立ち向かう…。

〈所感〉
アイアンマンとロボコップの違いもろくに判別できないほどMCUやヒーロー物に疎い私だが、思ったより社会派作品で非常に面白かった。ロバート・ダウニーJr演じる主人公トニー・スタークは金持ち一家のボンボンの出自でバットマンシリーズのブルース・ウェインを彷彿とさせられるが、彼自身が発明家でもあり、実際に自社の兵器がテロリストに供給され、世界中に脅威を与えている様を目撃し、自身がヒーローになることを決意するまでの過程を丁寧に時間を割いて描かれていて画期的だった。トニー・スタークは最初いけ好かない奴だなぁと思ったが、「自分が非常に無責任なシステムの一部だ」「死体の数が唯一の功績なんて嫌だ」と語るように自分のケツは自分で拭くという心構え、目的を定めたらなりふり構わず一目散に手を動かす正しき発明家のあり方が好感しかない。名前とは裏腹に金とチタンの合金素材のアーマーでできたアイアンマンの赤と金のデザインはこれしかないってくらいカッコよくて、敵の攻撃をほぼ無傷で受け、空中戦にも適していて、ほぼ無敵じゃないかと思わされた。締めくくりの「私がアイアンマンだ」の重み。ロバート・ダウニーJrの出世作に相応しいエンタメ大作でした。
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