記録用
ウォルター・ヒル監督作品。
主人公は銀行強盗など犯罪の逃し屋を専門とするドライバー。
それを追う刑事。そして街で出会った女性ギャンブラーと心を通わせていくが、、。
この映画はこの後も数々の映画に影響を与えていくのだが有名どころだとライアン・ゴズリング主演の「ドライヴ」、エドガー・ライト監督の「ベイビードライバー」などだろう。
そしてウォルター・ヒル監督が言うところによるとマカロニウエスタンでイーストウッドがよく演じる「名前のない男」きているそうだ。
そのリスペクトからエンドロールでも確認できるのだがこの映画は登場人物に名前がない。
ザ・ドライバーやザ・プレイヤーなど役割しか載せられていないし本編にも出てこない。登場人物の掘り下げを少なくしアクションと物語で語るのであった。
つまり名前のない男ということはこの物語は西部劇亡き後の魂を受け継いだ西部劇なのだ。
馬から車へ姿を変えるが救世主は時代を越えキリスト教圏における宗教的意味合いする西部劇にもたらしている。
「ドライヴ」の場合はそれにシェーン要素も加わっていたりするが今作は典型的な流れものの賞金稼ぎと保安官と酒場の女性というクラシカルな西部劇スタイルで安心感すらある。
マックイーン主演の「ブリット」以降カーアクションは革命が起こったがこの作品はさらに激しいスピードだけでなく緩急が見られ進化もみえる。