よっしー

スカーフェイスのよっしーのネタバレレビュー・内容・結末

スカーフェイス(1983年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「スカーフェイス」

午前十時の映画祭ににて。TOHOシネマズ日本橋9:30からの上映を観るために5時起きした。ハワード・ホークスのオリジナル版は鑑賞済みだが、デ・パルマ版は初鑑賞。
ホークス版が反社会的勢力に対する啓蒙をこめた作風になっていたのに比べ、こちらはかなりエンタメ寄り。それでも反社及びカッとしやすい男の恐ろしさをアル・パチーノという名優を起用することにより見事に表現していた。
オリジナルから50年の時を経て、格段に上がった映像技術のおかげで、より荒々しく、そしてよりムーディな作品に。アル・パチーノの胸元の空いたスーツの着こなしが最高にクール。
若い頃のミシェル・ファイファーもまた魅力的。パチーノに対するあの目つきがたまらない。
世界を手に入れようとした男が「The world is yours」という文字の前に倒れるという末路が最高の皮肉だった。この辺りはオリジナル版にもあった「決して悪党を正当化しない」というメッセージ性だと思う。
170分もある映画だが、体感時間90分。とんでもない面白さだった。4Kリマスターされた映像もすごく綺麗だったし、行ける人は絶対に観に行った方がいい。
よっしー

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