似太郎

ウォリアーズの似太郎のレビュー・感想・評価

ウォリアーズ(1979年製作の映画)
5.0
【奥歯を食いしばれ💪】

やっぱりウォルター・ヒルは本作と『ストリート・オブ・ファイヤー』の二作に尽きる。とにかく面白いんだから!😉。日本でも隠れファンの多い、現実との接点がまるで0️⃣な不良同士の喧嘩バトル映画。

たった一夜の攻防戦をじわじわ迫るカメラワークと高速カッティングで繋ぎ合わせ友情や恋愛や「悪(ワル)」としての生き様がストイックに綴られるハードボイルド映画であり黒澤明の『用心棒』へのオマージュでもある。

ウォルター・ヒルのお師匠さんと言えばバイオレンス映画の巨匠サム・ペキンパーなのだが、そのペキンパーの元ネタが黒澤明であり、三者三様モンタージュ/カット割の美学でグイグイ引き込むという映画術を心得ているのだ。

ニューシネマ譲りのドライで乾いた画面の中、役者が無鉄砲に暴れるのを見ているだけでも充実感がある。ウォリアーズさ〜ん、遊びましょ〜!!🤪とか言ってくるラスボスとの海辺の対決はまるで東映任侠映画のようだった…。

公開当時東映の岡田茂社長(「映画にセックスと暴力以外、何がある?」という過激な発言が有名)がアメリカ🇺🇸ですぐさま鑑賞して新しいタイプの不良映画を撮らせるよう石井輝男監督に命令して『暴力戦士』を撮らせたのは有名(?)な逸話で、石井輝男やタランティーノのファンにも是非観てもらいたいスカッとする単純なのに奥が深い喧嘩映画の名作と言える。👊

これほど魅力的なNY🗽コニーアイランドの夜景をボクは知らない…。🍷🦐
似太郎

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