1971年、ロンドンで中古車店を営むテリー(ジェイソン・ステイサム)は旧知のマルティーヌ(サフロン・バロウズ)から銀行の貸金庫を襲う計画を持ち掛けられる。仲間ととともに銀行の地下までトンネルを掘る準備を進めるが、実は政府機関が絡む企みがあり、貸金庫には予想外のものが隠されていた。
「13デイズ」「世界最速のインディアン」のロジャー・ドナルドソン監督による、実話をモデルにしたクライムスリラー。
ステイサムの無敵アクションかと思いきや、かなり闇深い政治家とギャングの絡んだ犯罪ドラマだった。こういうのけっこう好き。
多少、粗い計画ながらも、幸運に恵まれてしまい、それが不幸の始まりという流れが面白い。さらに強盗、ギャング、MI5、警察がそれぞれに弱みを持ちつつ、切り札を最大限利用しようとする駆け引きが面白い。
だからこそ、殴り合いなしのスマートな結末だったら、なお良かったなー。
少佐役ジェームズ・フォークナーや、悪党役のデヴィッド・スーシェというかなりシブいキャストも活きてた。
「フィッシャーマンズ・ソング」のダニエル・メイズが一人、貧乏くじを引いたようで可哀そうだった。