救済P

マクロスプラス MOVIE EDITIONの救済Pのネタバレレビュー・内容・結末

マクロスプラス MOVIE EDITION(1995年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます


素直な総集編。愛おぼのような大胆なシナリオの変更も、FやΔのようなライブシーンの挿入などは含まれないが、OVA版以上にドッグファイトの描写に力が入っている。

そもそもOVA版が全話合わせて150分程度しかないので総集編といっても1クールアニメのような大胆なカットと繋ぎ合わせがなされているわけではない。そのためどちらが正史という話もなく、あくまでOVA版を一部カットし、一部シーンを追加した素直な変更がなされている。

シナリオはOVA版からなんともなので変わらずなんとも言えないがドッグファイトをはじめとした戦闘描写や、まるで実写を落とし込んで描かれたかのように説得力のある発艦シーンは圧巻。5秒間に116枚のセル画が使われたゴーストのミサイルを回避するシーンは「伝説の5秒」としてあまりにも有名。

OVA版ではガルドが割とあっさり死んでしまったが、前述した「伝説の5秒」もあってガルドの死亡までが丁寧に描かれており話に納得感がある。

その他、ルーシーとイサムのワンナイトに至るまでの過程が丁寧に描かれている。ルーシーはOVA版でそこまで大きな印象を残さなかったが、「こちらコントロール......シャワーを浴びるまでお預けです」といったセリフにも表れているようにエロティックな魅力を持つキャラクターに改良されていた。

総じて、OVA版のアップデートといった感じで、質の高い改変が施されていた。戦闘描写は凄まじく、今見返しても全く見劣りしていない。一方でシナリオは平凡で、キャラクターから激情を抱くことは叶わなかった。

以下、雑感。

・いやルーシーえろすぎるやろ
・ミュンたそ相変わらずやることなすこと全部うまくいかなくてかわいそ可愛い
・コックピットの煽りのカットが美しすぎる。光源の移動に伴う影の描写とかめちゃくちゃ精緻
・ミュン、昔の男のことなんか忘れて俺ンとここい
救済P

救済P