『流れる』に投稿された感想・評価川沿いに在る芸者置屋が舞台。川向こうの家の二階で女中が掃除をしている。その動きを捉えるために、二階家を建てたという（「成瀬巳喜男の設計」）。
その置屋に、田中絹代が女中として住み込む。彼女の目で置屋…
成瀬映画と東宝、ひいては日本映画の最盛期に撮られたうちの一本。戦後の芸者置屋に自身女中として住み込み働いていた作家・幸田文の原作による。
東京は隅田川沿いの花街。落ちぶれつつある芸者置屋「つたの屋」…
そこまで詳しくない自分でも殆ど分かるくらい有名女優ばっかり起用していて驚いた。芸者として生きる女たちとその娘たちと女中の生活。物語が特別面白いわけではないけど、経営が厳しくなってきている芸者置屋で起…
>>続きを読む原作者幸田文を芸者置屋女中田中絹代に投影した視点で、没落する老舗置屋を冷徹に見詰め描いた成瀬巳喜男監督の秀作。腹違いの姉賀原夏子に借金をする芸者妹山田五十鈴、加東大介に捨てられ子連れで同居する無職妹…
>>続きを読むゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず─。騙されたり、酔っ払ったり、悪態をついたり、別れたり、その度に後悔を繰り返しながらも懸命に生きる置屋の人たち。決して明るくない未来をほのめかす残酷な…
>>続きを読む花街の一軒の屋敷の中で派手な事件が起こるわけでもない。
そこにある日常だ。
その日常の中の陰陽の揺れ動きの描写もとんでもない名女優ばかりの演技合戦なのでただの会話も見応えしかない。
鑑賞後の余韻が心…
うん、いい映画でした。
正直、成瀬監督作品で合点がいくものはなかったのでどうかといぶかったのだが、あらすじに興味を覚え、見始めたらその芸者置屋での「静かな動」とでも言える人情群像劇が微妙におかしく…
濱口竜介の『他なる映画と1』でこの作品が言及されていて鑑賞。名優達が集まってるらしいが、正直顔と名前が一致しなかった…
芸者たちの生きづらさのようなものと下町情緒溢れる日常が詰まった映画だった。…
