着物、は人体の曲線を全て隠して直線からなる様式の美に変える。素を隠して型に嵌める事が日本の美なのだと、そんな類の話を書いていたのは九鬼周造だったでしょうか。
儀式、儀礼の美しさも同じ。人造の型の美で…
暗示的な台詞やシーンがあちこちにちりばめられている。深読みし始めればきりがないほど。私がはまった仮説は、実は主人公の満州男は、最後のシーンに至る前のどこかで死んでいるのではないかというもの。この考え…
>>続きを読む「中ばかり見ずに、もっと外に目を向けたら?」
祖父、一臣。軍国日本の内務官僚であり、一時公職追放の憂き目を見るが復帰し、政財界に顔の利く大立て者。本妻しづとの間に韓一郎、兄嫁ちよとの間に守、韓一郎…
うーん、やっぱり難しかった。戦後日本が混乱している中、家父長制が色濃く残る桜田家の冠婚葬祭を中心に愛憎劇が繰り広げられる。満州男を始め桜田家の人達は、家長のじいさんに誰も逆らえない。唯一、反論する妻…
>>続きを読むいろいろすげえ。時代背景も、取り扱うテーマも、ストーリーも、演技(特に初体験と枕のたとえ)も、もう何もかもがすげえ。
個人が家に組み込まれ支配されるさまを、冠婚葬祭の儀式を切り口に描く。そして、大…
大島渚プロダクション