よっしー

素晴らしき哉、人生!のよっしーのネタバレレビュー・内容・結末

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「素晴らしき哉、人生!(吹替版)」

主人公が可哀想な目に度々会いながらも、幸せに暮らしていく様を100分くらい描き、ラストでクリスマスの奇跡を起こすというファンタジー展開。タイトルは知っていたが、どういう映画は全く知らなかったので、意外とファンタジー要素があったことに驚き。
世界恐慌や世界大戦など、今となっては昔だが、1946年からすると、直近のことを描いているので、物語に鮮明さを感じる。
友人が多いことの重要性を説いたような作品なのかもしれないが、それ以上に家父長制の負の面をマジマジと見せられているような作品だった。長男は家族のために色んなことを諦めなければならないんだなと。そのトゲトゲしさを、長男である自分はひしひしと感じた。
主人公は天の存在から見守られてはいるが、決して順風満帆な生活を送っているわけではない。どちらかと言えば辛酸をなめる経験を重ねている方だ。それであっても人生は美しい。そんな意味を込めたであろうタイトルが非常に美しい作品だった。
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