記録用
ジャン=リュック・ゴダール監督作品。
あらすじは二人の男友達。可愛い子に目をつけ親しくなる。その子の叔母は金持っている。奪おう!
原作はドロレス・ヒッチェンズの「愚者の黄金」。今はむしろ映画に寄せられて「はなればなれ」で翻訳されている。
本作のような当時の娯楽小説を読んで映画の登場人物達の様にゴダールも英語を覚えていたんですね。
海外の方がアニメで日本語を覚える様に。
原作の向こう見ずな若者の青春とちゃちな犯罪の空気感を全開に表現している本作。
本筋なんかより有名なダンスシーンや美術館を駆けるシーンに溢れる若さとその一瞬の輝きが90分近く止まることなく溢れ幸せ。
それを支えるアンナカリーナのアイコン的可愛さとミシェル・ルグランの音楽も最高。
タランティーノの会社名はこれから取られているがまさに娯楽小説を下敷きに本筋以外のところで映画愛で遊ぶ魂は受け継がれていますね。