しろくま

交渉人 真下正義のしろくまのレビュー・感想・評価

交渉人 真下正義(2005年製作の映画)
3.3
《警視庁のHPが書き換えられた》
〝真下警視出ておいで。一緒に地下鉄走らせようよ。悪戯じゃないからね〟〝地下鉄に何か異変は?〟〝識別不能の車両が一両走行中だそうです。テロの可能性も捨てきれません〟

地下鉄の車両が何者かに乗っ取られ暴走。最悪の事態を回避するために、室井管理官(柳葉敏郎)は、地下鉄総合指令室に交渉課準備室を派遣することにしたのだけど…。準備室のトップの真下正義(ユースケ・サンタマリア)は警視庁初の交渉人(ネゴシエーター)として注目を集めているが、何か頼りないというか軽すぎるというか…。デートの約束をしていても恋人を怒らせてしまい〝彼女の説得も上手くできないようじゃねえ〟〝恋人の説得は交渉の基本なのに〟って部下から陰口を言われる始末で。

本作は、そんなイマイチな真下正義にスポットを当てたスピンオフ作品で、地下鉄で騒ぎを起こしている犯人と電話で話をしながら、被害を最小限に食い止めようとするのだけど…。これって、トニー・スコット監督、デンゼル・ワシントン主演の〝サブウェイ123 激突〟と似たような展開で、指令室と犯人とのやり取りが緊迫感を生むトレイン・パニック・ムービーだね。

本作では、荒っぽくて刑事の勘を頼りに行動するという真下とは真逆の木島(寺島進)が相棒として現場を駆け回り大活躍。真下は犯人との知能戦を制し乗客の命を救うことができるのか。そして雪乃さん(水野美紀)とのクリスマスデートに間に合うかが気になるところだね。

視聴メモ:2024.12.21/162/図書館🅼DVD
しろくま

しろくま