ビフォア・サンライズから9年後の続編。
前作のあの余韻を残したラストからの続編て野暮じゃない?と思ったけど観た。
前作を観た時中学生だった自分は20代になっていた。
結果個人的には前作より好きかもしれない。
ジェシーは小説家になりパリでサイン会付きトークショーをやるまでになっている。
そこに現れたセリーヌ。
2人の時間は今回ジェシーが帰りの飛行機に乗るまでの間だけ。これは上映時間もリンクしていて85分というランタイムがそのまま2人の再会の時間となっている。
その為か今作の2人は前作のフワフワした高揚感が無くて現実的。前作での半年後の結論が出ているわけだし何より9年も経っている。
近くのカフェが思ったより遠くて自然と会話も歩くスピードもテンポが速い。
今作でも2人は喋り倒すんだけど早い段階で約束していた半年後のけっこう衝撃的な結末が語られる。
そこからはなかなか現在について核心に触れない、触れたいけど触れないジリジリした時間が過ぎ、セーヌ川の観光クルーズ船に乗る2人。そこで2人はやっと現在について語る。
今作でのセリーヌはベージュのノーカラージャケットに背中がヒラヒラと開くタイプの黒いコットンレースタンクトップ。フレアデニムで船に乗った時にタンクトップが風になびいて背中がチラ見えする素敵ルック。
髪の毛も無造作なまとめ髪からジェシーに言われて解きナチュラルなダウンスタイルもお洒落。
ジェシーはちょっとくたびれた感が顔にも出てるんだけどプライベートで当時浮気しまくってユマ・サーマンと離婚した頃だからかな。
今作のジェシーとリンクしてる。
セリーヌの住むアパートの庭もインテリアもすごくお洒落で。天井から下がるシェードランプがちょっとアジアンテイスト入った違う雰囲気のものを3つくらい配置していてセンスが素敵だった。
そんなセリーヌの部屋に向かう2人はちょっと緊張感漂っていて、部屋に入ると一気に寛ぎモードになるところも良かった。
最高に好きなシーンは部屋でセリーヌが自作のワルツを歌うところ。
2人ともお酒飲んでたっけってくらいテンションがポワポワしてる。
2人の出会いについて歌っていてそれを見つめるジェシー、もう飛行機乗る気無いな〜って分かる。
それにしても思う所はコメントにネタバレで。